「【閲覧注意】読むと情緒が領域展開される。完結した今こそ、我々は『呪術廻戦』という地獄へ飛び込むべきである」
- bookman null
- 1月21日
- 読了時間: 4分
更新日:1月26日
「最近、心が乾いてるな」と感じているそこのあなた。
あるいは、「五条悟っていう顔面の作画が良い男は知ってるけど、話が難しそう」と食わず嫌いしているあなたへ。
今日は、連載が完結してもなお、我々の情緒を「領域展開」し続けている怪作、**『呪術廻戦』**の魅力を、全力の偏見と愛を込めてプレゼンします。
読み終わる頃には、あなたも「伏黒恵、幸せになってくれ……」と深夜に天井を見上げる体質になっているはずです。
1. 「呪い」を煮詰めてジャンプで出すという狂気
少年ジャンプといえば「友情・努力・勝利」ですが、『呪術廻戦』の基本成分は**「絶望・後悔・理不尽」**です。
物語は、驚異的な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁が、特級呪物「両面宿儺」の指を**「なんとなく勢いで」**食べてしまうところから始まります。
普通なら即死か、良くてお腹を壊すレベルですが、彼はそのまま最強の呪いの王を宿す器になってしまいます。
そこから始まるのは、キラキラした学園生活……ではなく、**「自分がどう死ぬか、人をどう正しく死なせるか」**という、少年誌にしては重すぎる哲学的な問い。
読者は読み進めるうちに気づきます。
「あ、これ、作者の芥見下々先生、読者の情緒を壊すのを楽しんでるな?」と。
2. 魅力的な(そして大体性格に難がある)キャラクターたち
この漫画が爆発的人気を誇る最大の理由は、やはりキャラクターです。
しかし、いわゆる「非の打ち所がないヒーロー」は一人もいません。
五条悟(現代最強の呪術師)
自他共に認める最強。
目隠しを外すと「銀河が詰まってるのか?」というレベルの美形が現れますが、性格は最悪です。
上層部には喧嘩を売り、周囲を振り回す自由人。でも、彼が画面に映るだけで「あ、これ勝ったわ」と思わせる安心感は異常です。
なお、その安心感は後に**「絶望への前振り」**であったことを我々は知ることになります。
虎杖悠仁(主人公)
「いいやつ」を絵に描いたような少年ですが、物語が進むにつれて「不憫」という言葉では足りないほどボコボコにされます。
彼のメンタルが鋼すぎて、読んでいるこっちの心が先に折れます。
七海建人(大人オブ大人)
「労働はクソです」という名言を残した、全サラリーマンの味方。
呪術師というブラック企業的な職業に対して極めてドライですが、その実、誰よりも情に厚い。
彼が登場するシーンは、全ページを額縁に入れて飾りたいほど渋いです。
3. 「理解させる気があるのか?」と疑いたくなる高度な能力バトル
この作品の戦闘システムは非常に緻密です。
「負の感情から生まれる呪力」を練り上げ、「生得術式」をぶつけ合う。ここまではいい。
しかし、**「領域展開」**という奥義が出てきたあたりから、我々の脳内CPUはフル回転を強いられます。
「必中効果が云々」「条件の押し付けが云々」……。正直、一回読んだだけでは「なんかすごいことが起きて、誰かが死んだ」ということしか分からない時もあります。
でも、そこがいい。
分からないまま勢いに身を任せていると、突然パズルが解けるように戦術が繋がる瞬間があります。
その快感は、難解な数学の証明を終えた後のような、知的な興奮を伴います。
4. 容赦のない展開(読者の心は摩耗する)
『呪術廻戦』を語る上で避けて通れないのが、**「主要キャラでも普通に退場する」**という無慈悲さです。
「このキャラ、人気あるし、過去回想もやったし、これから活躍するんだろうな」
と思った次の瞬間、パッタリといなくなります。
芥見先生のペンは、読者の希望を刈り取るデスサイズ(大鎌)です。
おかげで、最新話を追う時の緊張感は、高いところからバンジージャンプを紐なしでやるような心地よさがあります。
5. 今からでも遅くない? むしろ「今」が最高
「もう完結したし、今さら……」と思うかもしれません。
逆です。今が一番いいんです。
リアルタイムで追っていた我々は、毎週月曜日に「地獄」を見せられ、一週間かけてその傷を癒やすというルーティンを繰り返していました。
しかし、今から読むあなたは、その地獄を一気に、自分のペースで駆け抜けることができます。
これはもはや、高級なコース料理を一気に飲み込むような贅沢な体験です。
まとめ:あなたは「正しく」死ねるか?
『呪術廻戦』は、ただのバトル漫画ではありません。
「人はいつか死ぬ。その時、隣に誰がいてほしいか? 何を残せるか?」を、血まみれになりながら問い続けてくる作品です。
イケメンが見たい? 五条悟がいます。
渋い大人が見たい? ナナミンがいます。
絶望して寝込みたい? 「渋谷事変」というエピソードがあります。
大丈夫、怖くありません。隣には、同じように心を折られた数百万人のファンが、あなたの入会を待っています。



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