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【ゴールデンカムイ完全ガイド】脳みそと愛と変態の闇鍋?読まないと人生「ヒンナ」できない5つの理由

  • 執筆者の写真: bookman null
    bookman null
  • 11 分前
  • 読了時間: 5分

「最近、刺激が足りない」


「感動したいけど、ただの感動じゃ物足りない」


「というか、美味しい脳みそが食べたい」


……そんな、ちょっとだけ?感性が尖っているあなたへ。


​明治末期の北海道を舞台にした、生存競争という名の**「変態大博覧会」


それが、累計発行部数2900万部を突破した怪物漫画『ゴールデンカムイ』**です。


​今回は、未読の方が読まずにいられなくなるよう、そして既読の方が「そうそう、この狂気だよ」と頷けるよう、本作の魅力を徹底的に解剖します。


この記事を読み終える頃、あなたは書店へ走るか、ジビエ料理屋を予約しているかの二択を迫られることになるでしょう。




​1. 『ゴールデンカムイ』ってどんな漫画?:一言で言えば「闇鍋」


​まず、この作品のジャンルを特定しようとするのは無駄です。


なぜなら、以下の要素が1:1:1:1の黄金比で煮込まれているからです。


  • 歴史ロマン: 日露戦争直後の北海道。アイヌの隠し金塊を巡る争奪戦。


  • サバイバル・アクション: ヒグマとの死闘、極寒の雪山での知恵比べ。


  • 超本格グルメ: 獲った動物は余すことなく食べる。


  • シュールなギャグ: 緊迫した場面で突然始まる全裸の相撲。


​物語の始まりは、元軍人の**「不死身の杉元」が、アイヌの少女アシㇼパ**と出会うところから。


刺青を彫られた24人の脱獄囚。その皮膚を繋ぎ合わせると、金塊の場所を示す地図になる……。


​あらすじだけ聞けば超絶シリアスなサスペンスですが、蓋を開けてみれば、**「読者の情緒をシェイカーに入れて全力で振る」**ような展開が待っています。




​2. 魅力その1:主人公・杉元佐一の「不死身」が物理を超えている


​この物語の背台骨を支えるのは、何と言っても主人公の杉元佐一。


彼は「不死身の杉元」と呼ばれていますが、その理由は「死なないから」ではなく、**「死ななきゃいいと思っているから」**です。



​脳みそが欠けても「俺は不死身だ!」


​杉元の凄さは、その自己暗示力にあります。


頭を撃ち抜かれても、内臓が飛び出しても、「俺は不死身の杉元だッ!」と叫べば、なぜか傷が塞がる(ように見える)ほどのバイタリティ。


これはもはや医学的な「不死身」ではなく、**精神医学的な「根性」**です。



​優しさと狂気の反復横跳び


​普段の杉元は、干し柿が好きで、アシㇼパさんの顔色を伺う心優しい青年です。


しかし、スイッチが入ると一変。敵の顔面に銃剣を突き立てることに1ミリの躊躇もありません。


この**「ヒンナ(感謝)しながらリスを食べる聖人」「敵を肉塊に変える修羅」**のギャップ。


この二面性に、多くの読者が「これこれ、これが見たかったんだよ!」と快感を覚えてしまうのです。




​3. 魅力その2:登場人物の9割が「愛すべき変態」


​『ゴールデンカムイ』が「変態漫画」と呼ばれる所以は、脇を固めるキャラクターたちが一人残らず**「履歴書に書けない趣味」**を持っているからです。 



​鶴見中尉:カリスマという名の猛毒


​第七師団を率いる鶴見中尉。前頭部の骨を失い、ホーローのプレートを当てているビジュアルからして強烈ですが、中身はもっと強烈です。


彼の特技は、**「絶望している若者の心を掌握し、自分なしでは生きられないように洗脳する」**こと。部下の耳を噛みちぎり、脳漿(のうしょう)を垂らしながら愛を語る。


彼に惹かれる部下たち(と読者)は、もはや「ストックホルム症候群」の域に達しています。



​辺見和雄:きらめきを求める受動的変態


​脱獄囚の一人、辺見。「誰かに殺されたい」という欲望が暴走し、杉元の殺気に恋をする男です。


彼が夕陽をバックに**「きらめき…ッ!」**と絶頂するシーンは、少年漫画の歴史に刻まれるべき(あるいは抹消されるべき)迷シーン。


この漫画は、こういう「突き抜けた奴」しか出てきません。




​4. 魅力その3:脳みそを叩く音が心地よい「グルメ要素」


​この作品を語る上で欠かせないのが、アイヌ文化に基づいたジビエ料理の数々。



​「チタタㇷ゚」と叫びながら叩け


​リスやウサギの肉を包丁で叩いてミンチにする際、アイヌの言葉で「チタタㇷ゚(我らが叩くもの)」と唱えなければなりません。


読者は物語が進むにつれ、自分も一緒に「チタタㇷ゚、チタタㇷ゚」と言いたくなってきます。


そして、生肉を叩いたものを、アシㇼパさんが杉元の口に無理やりねじ込む。


最初は「生の肉なんて……」と引いていた杉元が、一口食べて**「ヒンナ(美味しい/感謝)!」**と叫ぶとき、読者の食欲の扉も破壊されます。



​脳みそは塩で食べるのが一番


​アシㇼパさんによれば、動物の脳みそは「プニプニして美味しい」もの。


これを読んでいるあなたも、気づけば**「ヒグマを倒したら、まずは脳みそに塩を振って食べなきゃな」


**という、現代社会では1ミリも役に立たない知識を真剣に学び、実践したい欲求に駆られるはずです。

 



​5. 魅力その4:シリアスな場面ほど「ギャグ」が光る


​『ゴールデンカムイ』の恐ろしさは、物語の重要局面で突然フルスロットルのギャグをぶち込んでくる点にあります。


  • ​刺青の暗号を解くための緊迫した会議の最中に、なぜかラッコ鍋を食べてしまい、全員がムラムラして相撲を始める。


  • ​決死の逃走劇の最中に、なぜかヒグマに追いかけられながら「姉畑先生」がとんでもない行為に及ぶ。


​この「笑っていいのか、感動していいのか、通報していいのか」分からない混沌。


この温度差に耐えられるようになったとき、あなたは真の「金カム中毒者」となります。




​6. まとめ:これは「生」への賛歌である


​ここまで「変態」や「脳みそ」の話ばかりしてきましたが、最後に真面目な話を。


​『ゴールデンカムイ』の根底に流れているのは、**「人は何のために生き、何を食べて、どう死ぬべきか」**という非常に重厚なテーマです。


日露戦争で傷ついた男たち。奪われた土地を取り戻そうとするアイヌ。


滅びゆく武士の時代の残滓。


彼らが命を懸けて黄金を追う姿は、滑稽でありながらも、言葉にできないほど美しい。


​変態たちの乱痴気騒ぎの果てに待っている、あまりにも鮮やかなカタルシス。


それを体験したとき、あなたはきっとこう思うはずです。


「この漫画に出会えて、ヒンナだぜ。」

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